「2002 giogio factory」は、
壁で、「建築の骨格」が出来ないかと考えてみた。
しかし、実際、
1階ギャラリー、2階アトリエの室内にある仕切り壁は、
外光を取り入れるために、天井までの壁でなく、
上部をあけた壁として、構造柱の一部を見せることにした。
つくりながら、壁だけで建築としての骨格をつくる事が、
わかりにくい、伝わりにくいと感じるようになった。
もちろん、壁だけで、わかる建築があると思うけれど・・・。
それと、木造建築の骨格を、壁だけでつくる矛盾。
木造建築という建物と考えると、
柱と梁、そして耐力壁を組み合わせる事が、
より強く、明確に、骨格を意識出来るのではないか。
つまり、骨格をもった建物を意識する事になるだろうと・・・。
そんな事を考えながら、「2004 小平の住宅」を計画した。