住宅の骨格6  「2004 亀戸の住宅」

準工業地域に建つ木造三階建ての住宅。
敷地は、小さな工場に囲まれていている。
今までの仕事は、住宅地ばかり。
初めて、周辺環境、建物の外を意識しながら、
設計をするきっかけになった住宅。

このような環境であっても、
人が暮らす場所として、内に籠らず、
外に開かれた住宅にしたい。
その事から見つけた外壁のあり方が、この家の「骨格」となった。
住宅という建物の「骨格」を、
建物を支える柱や梁、壁という内側だけで考えず、
街並などの「周辺環境」、
今を生きる事で取り巻く状況「社会環境」、
それら「建物の外側」も含めて建物を設計する。
そこから生まれる構造的な形を「骨格」と呼びたい。

「建築」につながる「社会」という言葉の使い方が、
何となくわかって来たように感じた。