住宅の骨格2  「2002 富士見野の住宅」

2.5間×4.5間の平面をもつ3階建ては、
均等に柱、梁を配置した軸組をもつ住宅。

結婚する前、溝ノ口に住んでいた。
偶然、近くに日本中の民家を集めた公園がある事を知る。
最初の頃は、設計の仕事をしているのだから、
一度くらいは見に行ってみようと軽い気持ちで・・・。
しかし、建物に足を踏み入れて、その居心地よさに驚いた。
そして、その驚きは、
「この居心地はなにで出来ているのだろうか」
という問いに変わる。

次からは、1日2軒と決めて、じっくりと見ることにした。
庇の低さに感心したり、茅葺きのフォルムに感心したり、
スケッチをしながら、その答えを探った。
10回以上は、通ったかな。

ある時から、その答えが、
「むき出しの柱や梁という骨組み」ではないだろうか
と思うようになった。