住宅の骨格18 「2022 一色の家」

緩やかな北斜面に建つ住宅。

敷地の南側は、農道として使われた市道を挟み、所有権を持つ雑地。

建築面積12.5坪×2階=25坪の小さな住宅。

小さな住宅でも、雑地を庭として、可能な限り大きく繋がりたい。

両袖壁を耐力壁と考え、最大限の開口幅を確保したいと考えた。

設計途中、ウッドショックという材料不足が発生。

木材の幅は120mmから、105mmに変更となる。

厳しい階高設定と構造断面の確保から、2重耐力壁、2重梁になった。

そのことを前向きにディテールの中に組み入れた。

単純な構成であったが、ペアの構造材が生み出す軽やかリズムが、

新しい空間をつくり出している。