神奈川県三浦半島は、海に山に近く、自然豊かなところ。その大きな自然を楽しむ小さな家をつくった。敷地は、雑地をもつ緩やかな北斜面の土地。穏やかに見える敷地であるが、前面の道は道路でなく建築基準法43条但書による通路であり、建築的な防火設備(外壁や開口部の仕様)、緊急車両の待避空地の設置など、厳しい制約を持つ。その場所に若い夫婦+子供2人が、葉山の自然のもと、のびのびと楽しく、そして長く暮らせる家を計画した。その結果、建築面積12.5坪、延床面積24坪の小さな家となった。
間取りは、自然との活動的なつながりを考え、1階はLDKと水回りなどの家族の場所、2階は寝室を中心に個の場所とした。1階居間のソファはベッドとなり予備室になる。そして歳を重ねた時、寝室となり1階だけの暮らしも可能とした。2階は現時点、オープンな空間となっているが、南側は主寝室、北側はロフト付きの個室として3室に仕切れるつくりとした。トイレの場所も用意した。小さいながらも多様な使い方ができるように考えた。使い方は一つではない。家族の成長に伴い、いろいろな間取りになることだろう。
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