温暖な気候から照葉樹林の山に囲まれた葉山。
敷地は、南側に道路を持ち、南に広く開かれた30坪、矩形の土地。
小さいながらも、採光が十分に確保された理想の土地だろう。
設計のスタートは、南に向きを中心に葉山だからこそできるプランを探した。
しかしも設計の途中で南側の道路にある電線の多さから、葉山の風景を楽しむ事が出来ないと思うようになった。
その気づきから、南向きの家から、西にある照葉樹林の小さな山を意識する家に切り替えた。そして、敷地には、わずかな高低差がある。その高低差を床の高低差に置き換えて、西の山に向かって少しずつ上がっていくプランが生まれた。床レベルの異なる場所は小さな居心地を持ち、それらの場所は、一枚の天井で、生命力のある山につながる大きな居心地をもつ住宅。
神奈川・葉山の住宅
所在地 | 神奈川県三浦郡 |
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主要用途 | 専用住宅 |
敷地面積 | 100.00㎡ |
建築面積 | 55.29㎡ |
延床面積 | 96.75㎡ |
構造 | 木造在来工法 |
規模 | 地上2階 |
竣工 | 2011年6月 |