築5年の住宅を購入し、その住宅のリノベーション。1階、2階ともに、7280mm角=4間角、正方形のプラン。構造上必要な柱や壁を見直し、新しいプランを探した。正方形のプランのほぼ中央に残ってしまう2本の角柱を、ピーラーの円柱に差し替えることで、プランを組み立てることができた。円柱の存在が、居間、食堂、台所、2畳の和室が、それぞれの場所をつくりながらも、緩やかにつながる新しい空間。住宅の構造を木造在来工法とした場合、一般的に4m長さの梁を中心に組み立てることになる。つまり2間(3640mm)の柱間が基準となる。この2本の円柱は、木造空間だから生まれたもの。当たり前のことだけれど、僕に取っては大きな発見。新しい建築のヒントは、リノベーション工事から生まれる。